Bow rehair

毛替えについて

馬毛について

昔(戦前?)はロシア・フランス・イギリスの馬毛が多く使われ、良質と言われていました。
今日では主に中国・モンゴル・カナダ・日本産のものが流通しています。産地によって質に差があり、中でも日本・カナダ産の毛は最高級とされています。

弓弦堂では国産・カナダ産・モンゴル産の毛を使用しています。
更に、それらの毛をそのまま使わず、太さの均一でない毛、ウェーブのかかった毛、折れた毛等は取り除き使用しています。
毛の太さによってバイオリンからチェロ用と、コントラバス用とに使い分けています。

毛の色は白・黒・茶があります。白馬から取った白毛が最も適していると言われていますが、
白馬は馬全体の15%前後しか生まれないそうです。
(茶毛の馬は全体の50%、黒毛の馬は30%と、あわせて80%前後になるそうです)
コントラバスでは黒や3色ミックスを希望される演奏家もいます。
バロック弓ではバイオリン用にも黒毛を張ったりします。

毛替えの時期

毛替えの頻度は練習量にもよりますが、

  • プロの演奏家(7、8時間/日 の練習)で2~3ヶ月に一度の毛替え
  • アマチュアの方 最低年二回の毛替え

をお勧めします。

毛替えをせずに弓を使い続けると毛が伸びてしまい、ボタンを締めても適度のテンションを保つ事が出来ません。
伸びすぎてしまったテンションでは弦に最適な力を伝える事が出来ません。

また日本には四季があり、温度・湿度にも大きな差があります。
毛は湿度によって伸び縮みするもので、湿度の高くなり始める5~6月、乾燥し始める10~11月頃に張り替えをお勧めします。
一般的に、湿度の高い季節には、毛替え後に徐々に伸びる事を考慮して短めに毛を張ります。
反対に乾燥の季節には長めにと、気候に合わせて毛の長さを調節します。

弓弦堂では専用のツールで毛の長さを決めているため、仕上がりの長さにばらつきが生じにくく、正確な調整が可能です。

毛の量

バイオリン・コントラバスなど各楽器の弓に合わせてそれぞれに適量の毛を張ります。
スタンダードの量はありますが、毛の量によって音に違いが現れますので、ご希望に応じて多め・少なめの調整を致します。
また、毛を平坦に張るのではなくプレイングサイドの毛を多めにしたり、テンションをつける等、ご希望により調整いたします。

毛替えの時は…

毛替えをする時に弓を傷めないことはとても大切なことです。
無理な力を加えたり、毛やプラグ(木で作る毛を押さえるフタ)が抜けないようにと接着剤を使用する人もありますが、次の毛替えの時無理に接着剤をはがそうとして弓を傷つけてしまう可能性があります。
接着剤を使用すると、接着面でスティックの振動を止めてしまうことになり、音にも影響があると思われます。
接着剤を使わなくてもスティックのモルティス(束ねた毛の先端が入る穴)にあった形のプラグを使えば毛やプラグが簡単にはずれてしまうことはないはずです。
弓弦堂では毛替えの時には万力などは使用せず、専用のツールを使用しているため、弓やフロッグを傷つけません。

毛替えをするとき、弓のクリーニングも行います。 (簡易的なもの)
スティックに松脂がついて固まってしまったり、フロッグにゴミが溜まってしまったり、フェルール(フロッグの半円の金属部分)が変色してしまうことが多々あります。
弓を長く使うには良い状態を保つことが大切です。
毛替え時のクリーニングだけでなく、毎日の練習の後にスティックについた松脂を拭くなどして弓を清潔に保つよう心がけることも大切です。
※汚れの度合いが大きい場合は有料にて承ります。

毛替えの費用と時間

バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの毛替えは一律6,000円(税込)です。
他、古楽器用弓の毛替えも承ります。
弓の毛は消耗品ですので、毛が伸びきってしまう前に定期的に毛替えをすることをお勧めします。 所要時間は、毛替えのみの場合で1本約1時間以内で完了します。
弓の状態により数日お預かりする場合もありますのでご了承下さい。
毛替えにお越しいただく際は、事前にご連絡をお願い致します。
遠方からの宅急便での受付も致します。
お預かりは1日程度でご返送します。
尚、送料はお客様負担でお願い致します。
発送の前にご連絡を頂き、弓の状態をお知らせ下さい。
宅急便での紛失、損傷につきましては責任を負いかねます。
弓ケース、ダンボールケースなどに梱包材を用いて「ワレモノ・下積厳禁」の表示で送られることをお勧めします。

その他、弓に関するご不明な点・ご質問などがございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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